もう一人の男

本番までもう少し。


通し稽古もやり、みんなの気持ちはまとまりつつあるのではないだろうか。



そんな中、稽古場の給湯室にて居眠りをしている男がいる。



伊藤毅である。



ただ誰も突っ込まない。



それさえも愛してしまえる男なのだ。



本番近くなり、緊張している現場を和ます、そんな男。



直前まで寝ているのに出番になるとみせる芝居をしっかりする。



僕の大好きな役者である。